ロイヤルカナンのpHコントロール0で尿路結石を予防する

猫の療法食

当ブログをご覧になっている皆さんは、「ロイヤルカナン」というメーカーをご存知でしょうか?

かくいう私も、獣医師の先生から教えて頂いたメーカーになるのですが、フランスを本社に置くこの企業では、犬や猫達の健康を第一に考えて作られた、非常に高品質な『食事』を作っているペットフードメーカーです。

あえて「食事」という表現をしましたが、要するに犬や猫達が毎日食べることになるキャットフード&ドッグフードを専門に作っている会社です。

創業は古く、1967年に南フランスの獣医師、ジャン・カタリー博士によって誕生しました。

そして、ロイヤルカナン社で開発・製造されたペットフードを輸入販売しているのが、ロイヤルカナン社の子会社でもある「ロイヤルカナン ジャポン合同会社」です。

現在では、全国の動物病院や一部の大型ホームセンター等でも販売されており、動物達の健康維持に大きく貢献しています。

ロイヤルカナンの創業者は獣医師

ロイヤルカナンはフランスのペットフード製造メーカーですが、冒頭でも説明したように、創業者の方が獣医師の方です。

動物達のお医者さんでもある獣医師の先生が、犬や猫達の病気を毎日の食事によって予防できないかと研究を重ねた結果生まれたのが、ロイヤルカナンのペットフードです。

ペット達が、元気で健康に暮らしていくためには、毎日の食事によるところが非常に大きく、食事によって病気を予防することもできるというわけです。

これは、ペットだけに限ったことではありません。

私達人間も、毎日の食事に気をつけなければ、様々な病気を発症してしまいますよね。人間も動物達もいっしょなのです。

猫の尿路結石を予防するには毎日の食事が重要

別ページ(猫が尿路結石になる原因は?)でも紹介しましたが、私の家で飼っているオスの猫2匹のうち、一匹が繰り返し尿路結石を患い、病院へ何度も通院する結果となってしまいました。

尿路結石は猫にとって、とても危険な病気です。

尿道が完全に詰まってしまえば、尿がまったくでない状態の「尿閉塞」となってしまい、その結果、尿に含まれている毒素(アンモニア等)が全身に回ってしまう「尿毒症」へと発展し、最悪の場合は死んでしまうという恐ろしい病気です。

幸いなことに、我が家の猫は尿がまったくでない「尿閉塞」が発症してから間もなく病院で治療を受ける事ができたので、大事に至ることは有りませんでした。

しかし、先生のお話では、病院へ駆け込むのが後1日遅ければ重篤な症状になっていた可能性もあったそうです・・・。

尿路結石は、水をあまり飲まない猫にとって、それ程珍しい病気ではありません。しかし、だからといって放置しても良い病気ではありません。再発率も高く、特に冬場に多い病気と言われています。

我が家の猫もそうでしたが、なんらかの対策を取らなければ再発することとなり、その都度病院へ駆け込むことになるので、治療費もかさんでしまいます。

再発させないためには、尿路結石を患ってしまう原因を理解し、その原因に対して適切な予防策を取る必要がありますが、その予防策として最も適切で簡単なのが、毎日の食事に関してです。

猫が尿路結石になる原因は?

我が家では、猫が2度目の尿路結石を患ってしまった後は、ロイヤルカナンのpHコントロールシリーズのみを食べさせています。その他の食べ物は一切与えていません。

このロイヤルカナンシリーズは、市販されているような「カリカリ」タイプのキャットフードなのですが、含まれている成分や含有量等が、市販のものと比べてまったくの別物となっています。

特に、尿路結石の要因となってしまう「マグネシウム(ミネラル分)」が制限されており、猫の尿酸値を適切な弱酸性に保つ働きを持っているキャットフードなのです。

ロイヤルカナンのキャットフードは、下部尿路疾患(ストルバイト結石症やシュウ酸カルシウム結石症)の猫のために開発されたものなので、病院でも勧められることが多く、一度でも尿路結石で猫を病院に連れて行ったことがある方にはなじみの深いキャットフードでもあります。

消化吸収性にも優れており、通常のキャットフードに比べて猫が喉の渇きを覚えるような栄養配分になっていることから、猫も良く水を飲むようになってくれます。

pHコントロールシリーズにはどの様な種類があるのか?

我が家では、pHコントロールの0と1を使い分けるようにしています。

ロイヤルカナンのpHコントロールシリーズには様々な種類が販売されており、通常タイプ(pH0~2)に加えて、尿路結石と肥満気味の猫が食べるための「ライト」、そのライトに美味しく食欲をそそる香りを配合したものが「オルファクトリー」となっており、猫の状態によって選択できるものが多いという特徴があります。

尚、掲載している価格は2015年当時のものです。結構値段が変動するようで、掲載している価格よりも高いときや安いときがありました。数百円の違いではありますが、高いときに買ってしまうと積もり積もって結構な額になる可能性もありますので注意が必要です。

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pHコントロール0。2キロで4,500円前後と、市販のキャットフードに比べると非常に割高です。

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こちらはpHコントロールの1です。4キロで7,000円前後。
尿路結石が完治した後は、こちらの1の方を与えています。

ロイヤルカナンのpHシリーズは種類が多く、いったいどれを与えたら良いのか分からないという方も多いそうなので、以下に簡単に説明しておきます。

pHコントロール0(ドライ)

「ドライ」とは俗に言う「カリカリ」タイプのものです。マグネシウムやカリウム、カルシウム、リンといったミネラル分が一番低く抑えられているタイプがこれです。

尿路結石を患ってしまった直後~完治までの間は、ミネラル分を一番抑制したこちらのタイプを与えるようにした方が良いでしょう(獣医さんとも相談の上で)。

うちの子も完治するまでは、pHコントロールの0を与えていました。現在は以下で紹介する「pHコントロール1」を与えています。

pHコントロール1(ドライ)

上で紹介した「0」タイプよりも、ミネラル分が多く含まれているものと考えてください。猫の尿路結石の原因となるのは、これらのミネラル要素ですが、完全に0にしてしまっては、猫にとって必要なミネラル分が不足してしまいます。

尿路結石の原因となってしまうマグネシウムやリン、カリウム等も、猫が生きていくためには必要な栄養素なのです。

我が家では、尿路結石が完治した後はこちらのpH1に切り替えています。そして、尿路結石にかかりやすい子のみ、冬場はまたpH0に戻すという方法をとっています。この方法で、尿路結石が再発することは無くなりました。

しかし、この方法は獣医さんと相談の上で用法を決めていますので、全ての猫にこの与え方が適切というわけではありません。必ず獣医さんの指示の元で、与えるタイプを決めるようにしてください。

pHコントロール2(ドライ)

泌尿器系の病気になったことが無いのであれば、こちらのpH2で十分だと思います。しかし、市販されているキャットフードに比べても、マグネシウムの含有量は少なくなっており、それでいて栄養配分や消化吸収の面でも完璧になされています。

尿路結石になったことが無い、健康な猫ちゃんであっても、できればこちらのpHコントロール2を与えるようにしてあげてください。未然に病気を防ぐ結果にもなりますし、猫の健康を維持する上でも必ず役に立つキャットフードとなってくれるはず。

価格はpH0が一番高く、pH2が一番安くなっています。カリカリタイプ(ドライ)以外にも、パウチタイプとウェット(缶詰)タイプ、子猫様等もありますので、猫の年齢や好みにうるさい子でも大丈夫です。

尚、我が家はいつもAmazonで購入しています。楽天市場でも似たような価格で購入できますが、Amazonプライムに加入している分、発送が早くて送料無料で買える点が大きいです。

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